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中国のエンコーダーサプライヤー選びの完全ガイド

中国は産業用エンコーダー(encoder)の世界的な供給拠点であり、価格競争力とカスタマイズ対応力を兼ね備えています。しかし、多くのエンコーダーサプライヤー中国(encoder supplier China)から信頼できるパートナーを選ぶには、仕様や調達条件を明確にすることが欠かせません。本記事では、購買担当者や技術者向けに、失敗しないサプライヤー選定の基準をまとめました。


1. 必要仕様を整理する

サプライヤーに問い合わせる前に、以下を明確にしておくとスムーズです。

  • 種類ロータリーエンコーダー(回転型)/リニアエンコーダー(直線型)

  • 出力方式:インクリメンタル(パルス数 PPR/CPR)、アブソリュート(単回転/多回転、bit数)

  • インターフェースSSI、BiSS-C、EnDat、CANopenEtherCATPROFINET

  • 電気仕様:電源電圧 5V または 9–30V、出力形態(TTL/HTL)、RS-422 差動

  • 環境条件:防塵防水(IP65/IP67)、使用温度範囲、耐振動・耐油

  • 機械仕様:シャフト径、取付方法、カップリング仕様

  • 認証:ISO9001、CE、RoHS、REACH

  • 商務条件:MOQ(最小発注数)、納期、サンプル可否、保証期間


2. ロータリー vs リニア、アブソリュート vs インクリメンタル

  • ロータリーエンコーダ:モーターや回転軸の速度・位置制御に使用。

    • インクリメンタル:コスト重視。速度・相対位置検出に最適。

    • アブソリュート:停電時も位置記憶。ロボットAGV、リフター向き。

  • リニアエンコーダ:工作機械、CMM 測定、半導体装置に利用。測定長、分解能、直線精度を要確認。

光学式 vs 磁気式

  • 光学式:高精度・高分解能。クリーン環境向け。

  • 磁気式:粉塵や油に強い。過酷環境に最適。


3. 中国サプライヤー選定チェックリスト

  • 技術力:データシート、図面(STEP)、接続図を提供できるか

  • 品質管理:出荷前全数検査、シリアル番号追跡、EMC試験済みか

  • カスタマイズ:シャフト径、ケーブル長、コネクタ変更に柔軟か

  • 認証:ISO9001、CE、RoHS の有効証明書を提示できるか

  • 商務条件:リードタイムの現実性、MOQ の柔軟性、サンプル提供体制

  • コミュニケーション:英語・日本語対応の技術サポート有無


4. RFQ(見積依頼)サンプル

用途:ロボット関節位置制御
種類:ロータリー、アブソリュート、多回転 12bit、単回転 17bitインターフェース:BiSS-C、マスタ Beckhoff XX電気仕様:9–30V、RS-422、5m ケーブル、M12 コネクタ
環境条件:IP67、−20〜85℃、耐油仕様
数量:サンプル 3 台、本番 200 台
条件:目標単価 USD XX、納期 XX 週、保証 24 ヶ月

5. 日本企業が注意すべきポイント

  • インターフェース互換性SSI/BiSS/EnDat のタイミング仕様を確認

  • ノイズ対策:シールドケーブル、アース処理を徹底

  • 防護レベル:屋内なら IP54–65、屋外や油冷却環境なら IP67 必須

  • MOQ・リードタイム:標準品は 1–2 週間、カスタムはさらに数週間


まとめ

中国のエンコーダーサプライヤーは、幅広い製品群と高いコストパフォーマンスを提供しています。ロータリー/リニア、インクリメンタル/アブソリュート、SSI/BiSS/EnDat、EtherCAT/PROFINET など、要件に応じて適切な選定を行えば、信頼できるパートナーを見つけることが可能です。


投稿時間: 2025年08月28日
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